言触(読み)いいふる

精選版 日本国語大辞典 「言触」の意味・読み・例文・類語

いい‐ふ・る いひ‥【言触】

〘他ラ下二〙
① ことばをかける。話しかける。相談する。また、言い寄る。
平中(965頃)二二「ものいひふれむ人もなかりければ、よろづのことばをひとりごちけれど」
源氏(1001‐14頃)宿木「かかるついでにものいひふれんとおもほすに」
※玉塵抄(1563)三三「漢の天子の御意ぢゃと云ふれたぞ」

いい‐ふら・す いひ‥【言触】

〘他サ五(四)〙 世間に広く知れるように言う。吹聴(ふいちょう)する。人々の間に言い広める。いいふる。うわさを流す。
無名草子(1198‐1202頃)宮の宣旨「男も女も人にもかたりつたへ、世にいひふらすばかりのもの思はざらんは」
浮世草子・風流軍配団(1736)二「今の世の賢女といひふらしぬ」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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