言被(読み)いいかぶる

精選版 日本国語大辞典 「言被」の意味・読み・例文・類語

いい‐かぶ・る いひ‥【言被】

〘他ラ四〙 言いだしたためにかえって災いを招く。
浄瑠璃津国女夫池(1721)一「三人は皆殿様の手かけの身、悋気(りんき)なされぬを悪ひと申せば、身にいひかぶる様なれど」

いい‐かぶ・せる いひ‥【言被】

〘他サ下一〙 いひかぶ・す 〘他サ下二〙 あれこれ言い立てて他人に罪や責任を負わせる。
洒落本・蕩子筌枉解(1770)「朋輩にわるいものがあって殿様の金を大分つかいこみわっちがととさんにいいかぶせ」

いい‐かぶせ いひ‥【言被】

〘名〙 あれこれいって、罪や責任などを他に負わせること。
※浄瑠璃・卯月の紅葉(1706頃)上「とがもない伝三郎にいひかぶせしやるな、と猛(たけ)りかかっていかりける」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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