言継(読み)いいつぐ

精選版 日本国語大辞典 「言継」の意味・読み・例文・類語

いい‐つ・ぐ いひ‥【言継】

〘他ガ四〙
① 言い伝える。語り続ける。語り伝える。
万葉(8C後)五・八一三「世の人に 示したまひて 万世(よろづよ)に 伊比都具(イヒツグ)がねと」
② 人の言葉の後に、それと同じ言葉を繰り返す。
ささめごと(1463‐64頃)上「以前人のをかしたる心言葉は、ただ人の物をいひつきたるなるべし」
③ 言葉で取り次ぐ。伝言する。仲立ちする。
蜻蛉(974頃)下「さかしらがる人のありて、ものいひつぐ人あり」
④ 声を続ける。続けて物をいう。また、人の言葉を受けて、続けて言う。
※風曲集(1423頃)「前句の文字かしらを、尚の声にて云出したらは、後句を、負のこゑにて云次べし」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

排外主義

外国人や外国の思想・文物・生活様式などを嫌ってしりぞけようとする考え方や立場。[類語]排他的・閉鎖的・人種主義・レイシズム・自己中・排斥・不寛容・村八分・擯斥ひんせき・疎外・爪弾き・指弾・排撃・仲間外...

排外主義の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android