精選版 日本国語大辞典 「見渡」の意味・読み・例文・類語
みえ‐わた・る【見渡】
〘自ラ四〙
※班子女王歌合(893頃)「浦ちかく立つ朝霧はも塩焼く煙とのみぞみえわたりける」
② 一見してそれとわかる。見て推察される。
※浮世草子・西鶴諸国はなし(1685)二「酒ひとつもるべし是へと、見へわたりて吸筒もなく、不思議ながらちかふよれば」
③ 身のまわりにある。
み‐わたし【見渡】
〘名〙
み‐わた・す【見渡】
〘他サ五(四)〙 こちらからかなたをはるかに見やる。遠く広く見る。広範囲にながめる。転じて、物事の全体を見てとる。
※万葉(8C後)一九・四二〇九「朝には 門に出で立ち 夕には 谷を美和多之(ミワタシ)」
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