妹ら（読み）いものら

精選版 日本国語大辞典

いも‐の‐ら【妹ら】

〘名〙 (「の」「ら」は親愛の意を表わす接尾語。「妹なろ」の変化した形かという) 妻、恋人を親しんで呼ぶ上代東国方言。

※万葉（８Ｃ後）一四・三五二八「水鳥の立たむ装(よそ)ひに伊母能良(イモノラ)に物言はず来にて思ひかねつも」

いも‐ら【妹ら】

〘名〙 (「ら」は親しみを添える接尾語) 妻、恋人、親しい女性を呼ぶのに用いる語。

※万葉（８Ｃ後）五・八六三「松浦川玉島の浦に若鮎(わかゆ)釣る伊毛良(イモラ)を見らむ人の羨(とも)しさ」

出典　精選版 日本国語大辞典