覆輪・伏輪(読み)ふくりん

精選版 日本国語大辞典 「覆輪・伏輪」の意味・読み・例文・類語

ふく‐りん【覆輪・伏輪】

〘名〙
① 刀の鞘(さや)や鍔(つば)、馬の鞍(くら)などの器物周縁金属の類で細長くおおって損壊に備え、合わせて装飾をかねたもの。りん。〔色葉字類抄(1177‐81)〕
② 女性の衣服袖口などを、他の布きれで細くふちどったもの。袖口にほどこしたのを袖覆輪という。
※玉塵抄(1563)一四「物のかたちを結でかざりにした履偏諸の衣のすくにふくりん衣にここらにへりをとるぞ」

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