西大窪村(読み)にしおおくぼむら

日本歴史地名大系 「西大窪村」の解説

西大窪村
にしおおくぼむら

[現在地名]国見町大木戸おおきど

南北に長く、北部から中部にかけては厚樫あつかし山の一部で、南部に平地がみられる。奥州道中が通り、東は東大窪村、南は西大枝にしおおえだ村、西は石母田いしもだ村。近世初期まで東大窪村とともに大窪村として把握されたが、永正一六年(一五一九)三月二四日の伊達稙宗安堵状案(伊達家文書)に「西大窪所より買地」とみえること、弘治三年(一五五七)八月吉日の梁川八幡宮祭礼規式写(関根文書)に「西大窪」とあること、「性山公治家記録」天正四年(一五七六)八月二日条に西大窪氏の名がみえることなどから、東・西に分離する下地はあったと考えられる。分離の時期は、寛文元年(一六六一)の伊達信夫宗旨改人数帳(桑折町史)に大窪村とみえ、同四年の年貢割付状(大木戸区文書)に西大窪村とみえることから幕府領となった寛文四年頃とみられる。

西大窪村の米沢藩領時代の古高七七九石余、幕府検地による新高六八〇石余(古高新高帳)。延宝二年(一六七四)検地帳(大木戸区文書)は新高と同高。領主変遷森山もりやま村と同じ。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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