褐(漢字)

普及版 字通 「褐(漢字)」の読み・字形・画数・意味


常用漢字 13画

(旧字)
14画

[字音] カツ
[字訓] わたいれ

[説文解字]

[字形] 形声
声符は曷(かつ)。〔説文〕八上に「(あさ)をみたる(くつ)なり。一に曰く、粗衣なり」とあり、靴たびや粗衣の類をいう。あらい毛織の衣を着たものを褐寛博(かつかんはく)といい、どてら風のふだん着である。仕官することを「を釋(ぬ)ぐ」という。褐色の意は、麻の布の色である。

[訓義]
1. あらいぬの、あらいぬのの衣、くつたび、あさの衣。
2. けおりの衣、わたいれ、ぬのこ。
3. いやしく貧しい人。
4. 褐色、かちいろ、かち。

[古辞書の訓]
名義抄 ムマキヌ・ツヅル 〔字鏡〕 ムマキヌ・ツツリ・ツルハミ・ウヘキヌナリ・カチ

[熟語]
褐衣褐巾褐衾・褐色褐博褐夫・褐父・褐綾
[下接語]
衣褐解褐・壊褐・裘褐・巾褐・褐・褐・褐・釈褐・毳褐・素褐・粗褐・草褐・脱褐・短褐褐・茶褐・長褐・破褐・馬褐・敗褐・皮褐被褐・敝褐・麻褐・毛褐・野褐

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android