裸(漢字)

普及版 字通 「裸(漢字)」の読み・字形・画数・意味


10画

(異体字)裸
13画

[字音] ラ・カ(クヮ)
[字訓] はだか・かたぬぐ・せまい

[字形] 形声
声符は果(か)。果は(ら)の省文であろう。〔礼記、月令〕「(季夏の月)中央は土なり。~其の蟲は」の〔注〕に「物、露見して隱せざるに象る。虎の屬は、恆(つね)に淺毛なり」とあり、浅毛のものを獣とする。また薄葬を葬という。

[訓義]
1. はだか、すはだ。
2. かたぬぐ、衣ぬぐ。
3. あらわす。
4. せまい。
5. 字はまた裸・に作る。

[古辞書の訓]
名義抄 アカハダカ・ハダカナリ・アラハ 〔立〕 ヤスシ・ハダカ・アカハダカ・アラハス

[語系]
・裸luaiは露・(落)lakと声近く、果は果実の象。外被のない形、外にあらわれることを露・という。(ら)はやどかり。その殻より外にあらわれるものを(ら)という。語彙は裸字条参照。

[熟語]


常用漢字 13画

(異体字)
19画

[字音]
[字訓] はだか・かたぬぐ

[説文解字]

[字形] 形声
〔説文〕八上に正字をに作り、(ら)声とする。字はまた裸に作り、果(か)声。果は(ら)の省文であろう。「袒(はだぬ)ぐなり」と訓する。〔孟子、公孫丑上〕「我が側に袒裼(たんせき)裸(らてい)す」とは、はだをあらわす無作法なふるまいをいう。

[訓義]
1. はだか、すはだ。
2. かたぬぐ、衣ぬぐ。
3. あらわす。
4. 字はまたに作る。

[古辞書の訓]
〔名義抄〕裸 ハダカ・アカハダカナリ 〔字鏡集〕裸 ハダカナリ・アカハダカナリ・アラハナリ・ヤスシ

[語系]
裸()・luaiは露・(落)lakと声近く、みな外被のない状態をいう。露は暴露の意。

[熟語]
裸臥・裸臥裸躬裸形裸壌裸身裸跣裸葬裸足裸体裸袒・裸裸民
[下接語]
赤裸全裸袒裸・虫裸・裸・半裸

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報