被綿(読み)かずけわた

精選版 日本国語大辞典 「被綿」の意味・読み・例文・類語

かずけ‐わた かづけ‥【被綿】

〘名〙 禁中行事で、一二月の御仏名(おぶつみょう)の時、導師衆僧に賜わる綿。《季・冬》
※新撰六帖(1244頃)一「霜凍るよはの野伏(のぶし)のかつけわた今ぞ寒さを忘れはつらん〈藤原光俊〉」

かずき‐わた かづき‥【被綿】

〘名〙 綿帽子一種婦人厳寒の折に頭部を包むためにかぶった、綿でつくった帽子。《季・冬》
※国花万葉記(1697)一上「被綿(カツキワタ)。綿帽子なり」

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