血粉(読み)けっぷん(英語表記)blood meal

精選版 日本国語大辞典 「血粉」の意味・読み・例文・類語

けっ‐ぷん【血粉】

〘名〙 家畜の血を乾かしてかためたもの。窒素を多く含むので、飼料肥料などに用いる。乾血。

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デジタル大辞泉 「血粉」の意味・読み・例文・類語

けっ‐ぷん【血粉】

家畜の血を乾燥させた粉末窒素を多く含み、肥料や飼料として使用する。乾血。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「血粉」の意味・わかりやすい解説

血粉
けっぷん
blood meal

水産加工,畜産加工の副産物である血液を熱処理し,凝固させたのちに脱水し乾燥粉砕したもの。粗蛋白質,リジン含硫アミノ酸を多く含む。肉粉飼料と比較すると消化率栄養価,家畜の嗜好性などが若干低く,また価格も比較的高価なため蛋白質飼料や鶏用飼料のリジン原として一部利用されている。窒素肥料としても利用されている。

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栄養・生化学辞典 「血粉」の解説

血粉

 家畜や家禽の血液を乾燥したもの.飼料や接着剤に用いる.

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世界大百科事典(旧版)内の血粉の言及

【血液】より

…1頭当りブタでは約2.3l,ウシでは約10lにもなる。ただしこれらの血液は処理中に汚染されやすく,腐敗しやすいため,技術と衛生面から,多くは簡単な処理による乾燥血粉として家畜の飼料または肥料とされている。しかし血液はタンパク質を18~20%も含み,栄養価も高く,欧米ではダイズやコムギなどの植物タンパク質にかわるものとして食料化がはかられている。…

※「血粉」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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