蠅払(読み)はえはらい

精選版 日本国語大辞典 「蠅払」の意味・読み・例文・類語

はえ‐はらい はへはらひ【蠅払】

〘名〙
獣毛をたばねて柄をつけた、蠅や蚊を追うためのもの。のちに法具一つとして邪鬼煩悩などを払う功徳があるとされた。→払子(ほっす)
※彌勒上生経賛平安初期点(850頃)「十は宝女、払(ハヘハラヒ)を執りて」
武具指物(さしもの)の名。棹の先端に犛(やく)の毛をまとめて短く下げたもの。かぶろ。
太平記(14C後)三五長野が蠅払(ハイハラヒ)一揆

はい‐はらい はひはらひ【蠅払】

〘名〙 =はえはらい(蠅払)温故知新書(1484)〕
※雑俳・冠独歩行(1702)「永い物・髭隠元のはいはらひ」

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普及版 字通 「蠅払」の読み・字形・画数・意味

【蠅払】ようふつ

蠅よけの払子

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