蚤(漢字)

普及版 字通 「蚤(漢字)」の読み・字形・画数・意味


10画

(異体字)
16画

[字音] ソウ(サウ)
[字訓] のみ

[説文解字]
[その他]

[字形] 形声
正字はに作り、(そう)声。〔説文〕十三下に「人を齧(か)む跳ねる蟲なり」という。蚤はその略字。早と通用し、〔国語、越語下〕に「蚤晏」というのは早晏の意。また、爪切ることをいう。

[訓義]
1. のみ。
2. 早と通じ、つとに、はやい。
3. 爪と通じ、つめ、ほぞ。

[古辞書の訓]
〔新字鏡〕蚤 乃弥(のみ)〔名義抄〕蚤 ノミ・ハヤク・ツメ・ツメキル

[声系]
〔説文〕に蚤声として騷(騒)・など六字を収める。騷・はみな蚤によって起こる動作をいう。

[語系]
蚤tzu、騷・suは声義に通ずるところがあり、騷は擾、は動、は括。みな蚤の声義を承け、痒の動作をいう。語彙は早字条参照。

[熟語]
蚤晏・蚤蚤起蚤興蚤甲・蚤歳蚤作蚤死蚤蝨蚤実蚤晨蚤世蚤成・蚤先・蚤・蚤・蚤達蚤知・蚤朝蚤晩・蚤蚤暮蚤亡蚤没・蚤夜蚤予蚤涼

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報