虫鹿神社(読み)むしかじんじや

日本歴史地名大系 「虫鹿神社」の解説

虫鹿神社
むしかじんじや

[現在地名]犬山市前原 向屋敷

天道てんどう神明社から南二五〇メートルの地点にある。祭神天照大神。旧村社。「延喜式」神名帳の丹羽郡二二座のうちに「虫鹿ムシカノ神社」とあり、尾張国神名帳に「従三位上 虫鹿天神」とある。「本国神名帳集説」は寛永一二年(一六三五)入鹿いるか村から前原まえはら新田村遷座されたものとする。これをうけて「府志」は「虫鹿天神祠」の項で「社僧、入鹿山白雲寺、天台宗、属密蔵院」と記す。虫鹿天神が白雲びやくうん寺中の天道社にあたるという説に対し、「尾張志」は「白雲寺は慶長十一年九月の造立、天道社も其時の社僧の勧請せるよし或書にいへり、かくては式外私祀の社なる事疑なき」とし、当地の三明神さんみようじんを式内社「虫鹿神社」にあてる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android