蒲原神社(読み)かんばらじんじや

日本歴史地名大系 「蒲原神社」の解説

蒲原神社
かんばらじんじや

[現在地名]新潟市長嶺町

くり(現栗ノ木バイパス)左岸に鎮座するが、古代蒲原津の金鉢かなばち山にあったとされる。旧郷社。近世初期の信濃川右岸の川欠けにより、蒲原村民は四散、当社も近村に仮遷宮していたが、元禄三年(一六九〇)藩命に従い、長嶺ながみね新田地内に移転した(合併町村の歴史)祭神は久久廼智命・加具都知命・金山彦命・水波之売命・埴山姫命の五神で、五社神社ともいう(当社由緒)。「延喜式」神名帳記載の蒲原郡一三座のうち「青海アヲミノ神社二座」中の一とする説もある(「北越雑記」ほか)。伝えによれば源頼朝の家臣畠山重忠は北条氏に謀殺されたが、弟六郎重宗は逃れて当郡に至り、貞応年間(一二二二―二四)当社参詣のとき神告により剃髪、名を蓮千と改め、草庵を白蓮びやくれん寺とし、自刻の木像を安置したという。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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