葱・青葱(読み)ねぎ

精選版 日本国語大辞典 「葱・青葱」の意味・読み・例文・類語

ねぎ【葱・青葱】

〘名〙 ユリ科の宿根草。中国西部あるいはシベリア・アルタイの原産と考えられ、重要な蔬菜(そさい)として古代から栽培された。高さ約六〇センチメートル。葉は中空の円筒状で先はとがり、地中で多数の葉鞘(ようしょう)が一本に重なる。初夏、葉間から葉に似た円柱形で中空の花軸が伸び、頂に白緑色の小花が球状に密集した花序(俗にねぎ坊主)をつける。全体に特有のかおりと辛みがあり、煮ると甘みが出、日本料理では重要な野菜の一つ。また、ビタミン類を多く含む。葉鞘の白い部分(俗に根という)を食べるネブカネギと、緑色の部分も食用にするハネギに分けられる。漢名、葱。ながねぎ。ねぶか。き。ひともじ。《季・冬》
▼ねぎの花《季・春》 〔日葡辞書(1603‐04)〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

自動車税・軽自動車税

自動車税は自動車(軽自動車税の対象となる軽自動車等および固定資産税の対象となる大型特殊自動車を除く)の所有者に対し都道府県が課する税であり、軽自動車税は軽自動車等(原動機付自転車、軽自動車、小型特殊自...

自動車税・軽自動車税の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android