葛切(読み)くずきり

精選版 日本国語大辞典 「葛切」の意味・読み・例文・類語

くず‐きり【葛切】

〘名〙
葛粉砂糖、湯を加えてこね、麺棒(めんぼう)で薄く延ばし、うどんのように細く切り、ゆであげたもの。《季・夏》
※松屋会記‐久重茶会記・寛永一二年(1635)六月一三日「中段 葛切 素麪 ほそこんにゃく
② 水でよく溶いた葛を竹や厚紙で作った筒に詰めて茹で、小口切りにしたもの。精進刺身などにした。丸葛切。
[補注]近世以降の語で、「切」は「蕎麦切」の「切」と同じと考えられ、①が本来のもの。

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