萱園村(読み)かやぞのむら

日本歴史地名大系 「萱園村」の解説

萱園村
かやぞのむら

[現在地名]岡崎市福岡ふくおか

東北は上地うえじ村、東の一部は鷲田わしだ(現額田郡幸田町)、西は永井ながい村・高須たかす村、南は広田こうた川北岸および山畑やまばた村と高須村永井村の飛地で接する。菱池ひしいけ沼開発によって土呂とろ村を親村として慶安三年(一六五〇)の甘縄藩領内総検地で分村独立。集落菱池沼に流れ込む小河川が運んだ土砂の堆積地に立地。幕末期の村絵図(青山家文書)によると、土呂村山畑村高須村・永井村の各菱池沼開発の飛地が当村周辺に入組んでいる。鎌倉期より三河国額田ぬかた郡内の仁木につき・萱園で所領をもったと伝える倉持氏の存在がある(倉持家文書)が、当地をさすかは疑問。また「三河国二葉松」の中の出生記に天正年間(一五七三―九二)頃に村越氏の存在を伝えるが、これも疑問。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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