萎・凋(読み)しぼむ

精選版 日本国語大辞典 「萎・凋」の意味・読み・例文・類語

しぼ・む【萎・凋】

[1] 〘自マ五(四)〙
草花などが水分を失ってちぢむ。しなびる。しおれる。
万葉(8C後)一八・四一二二「植ゑし田も 蒔きし畠も 朝ごとに 之保美(シボミ)枯れ行く」
古今(905‐914)仮名序「しぼめる花のいろなくて、にほひのこれるがごとし」
② 生き生きと張りつめていたものがおとろえちぢむ。勢いがなくなり弱る。
古事記(712)下「姿体(かたち)(や)せ萎(しぼ)みて、更に恃(たの)む所なし」
[2] 〘他マ下二〙 ⇒しぼめる(萎)

しぼま・る【萎・凋】

〘自ラ五(四)〙 ちぢまる。小さくしぼむ。
※土(1910)〈長塚節〉一三「袋の口の紐を引いた様に輪が蹙(シボ)まって」

しぼ・める【萎・凋】

〘他マ下一〙 しぼ・む 〘他マ下二〙 しぼむようにする。
※うたかたの記(1890)〈森鴎外〉下「手にしぼめたる蝙蝠傘を持ちたり」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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