花蔵院(読み)けぞういん

日本歴史地名大系 「花蔵院」の解説

花蔵院
けぞういん

[現在地名]千代川村鯨

くじら集落中央に所在。専智山花蔵院薬師寺と称し真言宗豊山派華蔵けぞう院ともいう。本尊不動明王。現筑波郡大穂町の正福しようふく寺の末寺として文禄年間(一五九二―九六)に祐清が開いたと伝えられる。往古小貝こかい川の近く、字熊野くまのに所在したが、川の氾濫を避けて現地に移ったといわれる。

花蔵院
けぞういん

[現在地名]境町長井戸

香取神社の南に所在。毘沙門山万福まんぷく寺花蔵院と称し真言宗豊山派。本尊毘沙門天。華蔵院とも記す。仮本堂が墓地内に建つ。もとは西南西の地、長井戸ながいど沼を西に望む台地にあり、天正二年(一五七四)創建と伝える。宝永三年(一七〇六)の指出帳(長野監治文書)に「寺社領高五石五斗八升九合、真言宗毘沙門山満福寺花蔵院、関宿台町昌福寺末寺、庫裏壱ケ所、境内八畝拾七歩」とみえ、江戸時代には香取神社を別当支配した。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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