艷麗（読み）えんれい

精選版 日本国語大辞典

えん‐れい【艷麗】

〘名〙 (形動ナリ・タリ)

① つやつやとして美しいさま。特に、姿や容貌がなまめかしく美しいさま。

※聖徳太子伝暦（917頃か）推古天皇二七年「朕夢太子容儀。艷麗異_レ常」

※人情本・英対暖語（1838）五「お柳は清姿(せいし)艷麗(エンレイ)たれども」

② 文章、音楽、絵画などの表現が、はなやかで、人の心をそそるような感じのあるさま。

※日本開化小史（1877‐82）〈田口卯吉〉一「文学より文字より其他技芸に至るまで、漸く艷麗になりて柔弱の性を含めり」 〔南史‐張貴妃伝〕

出典　精選版 日本国語大辞典