柔弱(読み)じゅうじゃく

精選版 日本国語大辞典 「柔弱」の意味・読み・例文・類語

じゅう‐じゃく ジウ‥【柔弱】

〘名〙 (形動) やさしくてよわよわしいこと。やわらかくて弱いこと。身心がひ弱であること。また、そのさま。にゅうじゃく。
※中華若木詩抄(1520頃)上「春生夏長までは、いかな柔弱(シウシャク)なる草木も」
都鄙問答(1739)一「柔弱(ジウジャク)なる所より季氏を諫事(いさむること)あたはず」 〔老子‐七六〕

にゅう‐じゃく ニウ‥【柔弱】

〘名〙 (形動) やさしくてよわよわしいこと。やわらかくて弱いこと。体が弱く、精神がひよわなこと。また、そのさま。じゅうじゃく。
台記‐久安四年(1148)七月二八日「先日議定、今更問例、法皇柔弱、執政不明之所致也」 〔色葉字類抄(1177‐81)〕
歌舞伎小袖曾我薊色縫十六夜清心)(1859)三立「にうじゃく非力の拙者め」

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デジタル大辞泉 「柔弱」の意味・読み・例文・類語

にゅう‐じゃく〔ニウ‐〕【柔弱】

[名・形動]気力体質が弱々しいこと。また、そのさま。じゅうじゃく。「柔弱な精神」「柔弱なからだ」
[類語]弱いひよわ虚弱羸弱るいじゃく尩弱おうじゃく病弱脆弱ぜいじゃく繊弱劣弱薄弱惰弱孱弱せんじゃくもろやわやわ軟弱華奢きゃしゃひ弱いか弱い弱弱しい弱体意気地無し腑抜ふぬ小心弱気引っ込み思案気弱内弁慶陰弁慶臆病大人しいこわがり内気怯懦きょうだ怯弱きょうじゃく小胆小心翼翼弱腰優柔不断弱音を吐く音を上げる悲鳴を上げる気が弱い腰が弱い煮え切らない肝が小さい肝っ玉が小さい温順柔順従順温柔温良順良素直穏和おだやか物静かおとなしやか控えめ優しい内向的人見知りしんねりむっつりシャイまだるっこいまどろっこい手ぬるい生ぬるいのろ臭い間怠まだる間怠まだるこしいうやむやあやふや漠然おぼろげ曖昧どっちつかず要領を得ないぬらりくらりぬらくらのらりくらりのらくらぼやかす無節操洞ヶ峠言を左右にする言葉を濁す女女しい

じゅう‐じゃく〔ジウ‐〕【柔弱】

[名・形動]にゅうじゃく(柔弱)」に同じ。
「如何にも温和で、幾らか―な処もあって」〈二葉亭訳・片恋

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普及版 字通 「柔弱」の読み・字形・画数・意味

【柔弱】じゆう(じう)じやく

しなやか。〔老子、七十六〕人の生くるや柔、其の死するや堅強なり。木の生くるや柔、其の死するや枯槁(こかう)す。

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