普及版 字通 「舜(漢字)」の読み・字形・画数・意味
舜
人名用漢字 13画
(旧字)
12画
(異体字)
16画
[字訓] ひるがお
[説文解字]
[字形] 象形
殷の神話的祖神とされる舜の神像。下に両足を垂れている形。卜文の字形に側面形にしるしたものがあり、殷の祖神(き)と解されているが、舜も帝(ていこく)ともいわれ、も(きょく)に従う形に近く、神話としても舜・・の間に関係がある。〔説文〕五下にをに作り、「艸なり。楚には之れを(ふく)と謂ひ、秦には之れを(けい)と謂ふ。地に(まん)し、生じてをぬ。象形」(段注本)とするが、字形は草の象ではない。地連華の字は(しゆん)。〔説文〕一下に「木(もくきん)なり」とする字である。
[訓義]
1. 殷の祖神の名、帝舜有虞氏。
2. ひるがお。
3. と通じ、むくげ。
4. 俊と通じ、帝舜をまた帝俊としるすことが多い。
[古辞書の訓]
〔立〕 キヨシ・サカシ・サイハヒ・タカシ
[部首]
〔説文〕五下にを部首とし、(こう)の一字を属する。「榮なり」と訓し、〔玉〕には「木榮なり」という。を花としての部立てであるが、用例のない字である。
[声系]
〔説文〕一下に()声としてを収め、「木なり。にさき、(くれ)につるなり」という。(瞬)は〔説文〕未収。その字はまたに作る。
[語系]
帝舜のsjiunを、〔山海経〕などにまた帝俊tziunに作る。声近くして通用したものであろう。
[熟語]
舜英▶・舜華▶・舜琴▶・舜犬▶・舜日▶・舜民▶
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報