自由民主党[オランダ](読み)じゆうみんしゅとう[オランダ](英語表記)Volkspartij voor Vrijheid en Democratie

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「自由民主党[オランダ]」の意味・わかりやすい解説

自由民主党[オランダ]
じゆうみんしゅとう[オランダ]
Volkspartij voor Vrijheid en Democratie

略称 VVD。オランダ政党。 1948年,第2次世界大戦前のリベラル系民主勢力諸政党が設立母体となり結成。富裕ビジネスマン層,中間層,ホワイトカラー層を支持基盤とする。社会福祉政策には積極的な姿勢であるが,基本路線は自由な企業活動の保障,国家と教会分離を掲げるなど保守的立場をとる。 1980年代は議席数を伸ばすことができず,89年5月には 82年以来支えてきたキリスト教民主勢力 CDA連立内閣から離脱,同年9月の総選挙では大敗した。しかし 94年5月の総選挙では,与党側が経済政策の失敗で議席を減らすなか躍進し,労働党を中心とする連立政権に参加した。 95年3月の地方選挙でも移民および難民受入れ反対の立場を訴えて議席数を伸ばし,98年5月の総選挙でも第2党の座を守り,連立政権を継続させた。

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