能都町(読み)のとまち

日本歴史地名大系 「能都町」の解説

能都町
のとまち

面積:一一五・四五平方キロ

鳳至郡東部に位置し、南は内浦(富山湾)に臨む。東は内浦町、西は輪島市・穴水あなみず町、北は柳田やなぎだ村に接する。町名は能登半島第一の町、能登の都となる願望を表す。隆起準平原の奥能登丘陵が全域に広がり、町野まちの川の支流上町かんまち川上流域に位置する町域北部の神野かんの盆地柳田村当目とうめ付近に源をもつ西部の山田やまだ川流域、俎倉まないたぐら(二〇三・七メートル)付近から発する中部の寺田てらだ川流域、および東部の宇出津うしつ湾付近と真脇まわき付近に平地がある。山田川下流部から海岸線に沿って国道二四九号が、また海岸沿いを第三セクターのと鉄道が通る。

国指定史跡の真脇遺跡は、縄文前期初頭から晩期末にわたるイルカ漁などに支えられた長期定住型集落跡。宇出津崎山うしつさきやま縄文遺跡も定住型集落跡とみられ、波並はなみ海岸段丘や山田川流域でも縄文遺跡が確認される一方、真脇や小倉おぐら崎では土器製塩が確認されている。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報