肥・肥汁(読み)こやし

精選版 日本国語大辞典 「肥・肥汁」の意味・読み・例文・類語

こやし【肥・肥汁】

〘名〙 (動詞「こやす(肥)」の連用形名詞化)
肥料。こえ。
※俳諧・犬子集(1633)七「こやしをしける藤の若はへ 長閑(のどか)にも荷なひてかへる田子の浦〈望一〉」
② 体に与える栄養分
歌舞伎早苗鳥伊達聞書実録先代萩)(1876)五幕「何ぞ口に合うたものを、料理屋から取寄せて、体の肥料(コヤシ)をするがよい」
③ (比喩的に) あるものの成長の糧となるもの。「芸のこやし」
※尋常小学読本(1887)〈文部省〉四「吾等を培養するものは、父母教師とにして、又其教は、吾等の為めのこやしなり」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

排外主義

外国人や外国の思想・文物・生活様式などを嫌ってしりぞけようとする考え方や立場。[類語]排他的・閉鎖的・人種主義・レイシズム・自己中・排斥・不寛容・村八分・擯斥ひんせき・疎外・爪弾き・指弾・排撃・仲間外...

排外主義の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android