老人島神社(読み)おひとしまじんじや

日本歴史地名大系 「老人島神社」の解説

老人島神社
おひとしまじんじや

かんむり島にあり、江戸時代には老人島明神、あるいは恩津島おんつしま社の称でよばれた。漁民の崇敬厚く、とくに野原のはら小橋おばせ三浜みはま三村氏神として祀られてきた。祭神は天火明命・日子郎女命と伝える。天火明命は海辺に住む海部の民が祖神と仰いだ神とされる。但馬の海部直の勢力が丹後にも及んでいたと考えられているので、もとは海部氏によって奉祀されたものが、やがて広く漁業・海運関係者の間にまで崇敬されるようになったものと推測される。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

世界大百科事典(旧版)内の老人島神社の言及

【舞鶴[市]】より

…若狭湾上の冠島,沓島はあわせて沖ノ島ともよばれる。無人島で,冠島はオオミズナギドリ繁殖地(天)であり,また古くから漁民の信仰を集めてきた老人島(おひとしま)神社が鎮座する。市域にはJR舞鶴線が綾部から西舞鶴へ通じて北近畿タンゴ鉄道宮津線,JR小浜線と接続し,また国道27号線が通じる。…

※「老人島神社」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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