美並村(読み)みなみむら

日本歴史地名大系 「美並村」の解説

美並村
みなみむら

面積:七九・六一平方キロ

郡上郡最南端に位置し,東は武儀むぎ武儀町上之保かみのほ村、南は美濃市、西は武儀洞戸ほらど村、北から東は八幡はちまん町。周辺を急峻な山に囲まれ、山林が大半で、南流する長良川沿いの河岸段丘上に、集落と耕地が広がる。長良川に沿って、国道一五六号と長良川鉄道(旧国鉄越美南線)が走り、駅七ヵ所が置かれる。

古代から中世にかけて、山岳修験を中心とした高賀山こうかさん信仰圏や白山信仰圏に含まれ、その参道沿いの村として発展した。国衙領でのちに京都南禅寺慈聖院へ寄進された大谷おおや郷は当地にあった可能性がある。近世には現八幡町の一部を含めて下川しもかわ筋の地域呼称でよばれた。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報