羅門・羅文(読み)らもん

精選版 日本国語大辞典 「羅門・羅文」の意味・読み・例文・類語

ら‐もん【羅門・羅文】

〘名〙
① 立蔀(たてじとみ)透垣(すいがい)などの上に、細い木や竹を二、三本菱形に組んで装飾としたもの。〔十巻本和名抄(934頃)〕
源平盛衰記(14C前)三五「法皇は、中門羅門(ラモン)より叡覧あって、出羽守貞長を以て六人が年齢、交名、住国を聞召さる」
③ (「婆羅門(ばらもん)」の略) インドの司祭者。
性霊集‐三(835頃)和尚中寿感興詩「羅門是歳勇進、俗家賀之酒会」

らん‐もん【羅門・羅文】

〘名〙 =らもん(羅門)
※能因本枕(10C終)一三三「透垣、らんもむ、薄などの上にかいたる蜘蛛の巣の」

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