婆羅門・波羅門(読み)バラモン

精選版 日本国語大辞典 「婆羅門・波羅門」の意味・読み・例文・類語

バラモン【婆羅門・波羅門】

〘名〙 (brāhmana)
インドのカースト制度(四姓)のうちの最上位で、僧侶、祭司階級またはそれに属するものをさす。梵天末裔で、その口から出たものと自称する。インドに侵入したアーリア人社会の祭式の複雑化、専門化とともにその地位が高まり、宗教上、社会上の特権身分となり、祭式、教学を独占して、インド文化の指導的地位を保ち続けた。ブラーマン
続日本紀‐天平八年(736)一〇月戊申「施唐僧道璿、波羅門僧菩提等時服」 〔大智度論‐一三〕
② 伎楽に登場する役の一つ。およびその場面、その音楽。また、それに用いる伎楽面
法隆寺伽藍縁起并流記資財帳‐天平一九年(747)「波羅門壱面」

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