置口(読み)オキクチ

デジタル大辞泉 「置口」の意味・読み・例文・類語

おき‐くち【置(き)口】

《「おきぐち」とも》手箱硯箱すずりばこの縁や、女性衣服袖口や裾を金銀などで縁飾りすること。また、その縁。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「置口」の意味・読み・例文・類語

おき‐くち【置口】

〘名〙 (「おきぐち」とも)
① 手箱、硯(すずり)箱などの箱と蓋(ふた)の合わせ目の口の周縁を、金、銀、錫(すず)などでおおうこと。また、そのへり。
※天祿四年円融院・資子内親王乱碁歌合(973)「紫檀(したん)のおきぐちしたる螺鈿(らでん)の御箱に」
女房の衣服の袖口、裳(も)の腰などを縁どりして、金銀などで飾ること。また、そのふち
紫式部日記(1010頃か)寛弘五年九月一一日「裳・唐衣のぬひものをばさることにて、袖ぐちにおきぐちをし、裳のぬひ目に白銀の糸を伏せて」

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