手箱(読み)てばこ

精選版 日本国語大辞典 「手箱」の意味・読み・例文・類語

て‐ばこ【手箱】

〘名〙 手まわりの小道具などを入れておく小型の箱。
※源氏(1001‐14頃)夕霧「人々は、みな、いそぎたちて、おのおの、櫛・てはこ・唐櫃、よろづのものを」

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デジタル大辞泉 「手箱」の意味・読み・例文・類語

て‐ばこ【手箱】

手回りの小道具や化粧道具などを入れておく箱。

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世界大百科事典内の手箱の言及

【箱】より

…これらは室内にあって装飾を兼ねた調度品の役目をもっていた。とくに平安時代において女性の座右にあり,教養と美容のための必要品を収納した箱は手箱であった。《類聚雑要抄》によると,手箱は内部に三つの懸子(かけご)を設け,数多くの小箱を納めた。…

※「手箱」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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