普及版 字通 「繹(漢字)」の読み・字形・画数・意味
繹
19画
[字訓] とく・ほぐれる
[説文解字]
[その他]
[字形] 形声
声符は(えき)。は獣屍。その屍体が風雨にさらされて、ほぐれるように解けることをいう。〔説文〕十三上に「絲を抽(ぬ)くなり」とあり、繭(まゆ)をつむぐような状態で、絶えずに続くことを絡繹という。思いをたぐるように考えることを繹思、尋繹という。
[訓義]
1. とく、ほぐれる。
2. ひく、つらなる、つづく。
3. ながい、たどる、たずねる。
4. おわる、おさまる。
5. あとのまつり、つぎまつり。
6. 懌に通じ、よろこぶ。に通じ、いとう。釈に通じ、とく。
[古辞書の訓]
〔名義抄〕繹 ヲサム・オホイナリ・ヨロコブ・ツク・マツリ・タヅヌ・ツラナル・シタガフ・スミヤカ・タチマチ 〔字鏡集〕繹 ツラナル・タヅヌ・シタガフ・マツフ・ツク・オホイキナルイト・エツリ・ノブ・ヲフ・ヲサム・コトハリ・ヨロコブ・スミヤカニ・タチマチ・イソグ・ヲハリ・ツイテ
[語系]
繹・・・・驛(駅)jyakは同声。みな、ほぐれ、つらなるものの意がある。
[熟語]
繹繹▶・繹祭▶・繹思▶・繹酒▶・繹如▶・繹騒▶・繹抽▶・繹味▶・繹絡▶
[下接語]
衍繹・演繹・玩繹・翕繹・吟繹・講繹・細繹・思繹・尋繹・紬繹・討繹・由繹・連繹・論繹
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報