締込(読み)しめこむ

精選版 日本国語大辞典 「締込」の意味・読み・例文・類語

しめ‐こ・む【締込】

〘他マ五(四)〙
① 帯など、体につけたものをかたくしめる。
談義本当世下手談義(1752)三「夜ふけ人しづまって後、手に当り次第、そこらに有物かき集めて〆込(シメコミ)
肉体の関係を結ぶ。
※歌舞伎・大雑書伊勢白粉(1696)一「『是伝三とお吉とは〈略〉疾(とっ)から夫婦の約束して居る。どうあらうとも女夫にしてくれねばならぬ』『ふふ最早しめこうだか。えいえい女夫にせう』」
食物をつめ込む。無理にたくさん食べる。
胡瓜遣(1872)〈仮名垣魯文〉初上「丸焼を十一本ペロリしめこんじゃて」
物事をうまいぐあいに運ぶ。
※滑稽本・七偏人(1857‐63)五「自己(おいら)の家の家名を付た石塔があるから、〆(シメ)こんだりと先掃除をし、水を上て待て居ると」

しめ‐こみ【締込】

〘名〙 相撲で取組の際締めるふんどし。堅く締め込むところからいう。まわし。
※落語・相撲の蚊帳(1896)〈三代目柳家小さん〉「裸躰(はだか)で〆込(シメコ)みを締め無くっちゃ」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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