締上(読み)しめあげる

精選版 日本国語大辞典 「締上」の意味・読み・例文・類語

しめ‐あ・げる【締上】

〘他ガ下一〙 しめあ・ぐ 〘他ガ下二〙
① 綱などで強くしばる。また、しばってあるものをさらにきつくひきしめる。ひどくせめたてる。
御伽草子・ゆや物がたり(室町時代物語大成所収)(江戸初)下「おそくかへり給ふ時は、さんざんに、てうちゃくし、あるひはしめあげ、さまざまにさいなふたり」
他人気持や生活などのだらけゆるんでいるのをきつくひきしめる。また、監督をきびしくする。やかましくとりしまる。
歌舞伎桑名屋徳蔵入船物語(1770)口明「なぜに大夫身請の金もおこさず、揚銭の畳(たたま)りまで一銭も払はずにしめ上げるぞ」
帳簿をつけて貸し借りを合計する。
狂歌・蜀山百首(1818)春「一刻千金づつにしめあげて六万両のはるのあけぼの」

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