デジタル大辞泉
「総合」の意味・読み・例文・類語
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総合
そうごう
synthesis
哲学用語としては,人間の意識の最も重要な働きの一つであり,多くの認識内容を一つの全体的な認識へ統合することをいう。「分析」の対語であるが,しかし両者は相互補完の関係にある。プラトンの『ファイドロス』では,分割と総合という二つの言論の方法が語られ,それらを用いながら事象の本質としてのイデアに到達する言論の技術がディアレクティケー (問答の方法) といわれた。近世哲学史上,この言葉が哲学的に重要な概念として意味をもったのはカントが最初で,次にヘーゲルにおいてである。カントでは,判断の観点から,「先天的総合判断はいかにして可能であるか」が問われた。ヘーゲルでは,弁証法の観点から,相互に矛盾する定立と反定立とを止揚することが総合であるとされた。 (→総合判断 )
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
普及版 字通
「総合」の読み・字形・画数・意味
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報