網張温泉(読み)あみはりおんせん

日本歴史地名大系 「網張温泉」の解説

網張温泉
あみはりおんせん

[現在地名]雫石町長山 小松倉

岩手山南西にあり、網張国定スキー場に隣接する。和銅年間(七〇八―七一五)の発見という(雫石町史)。雫石通細見路方記(県立図書館蔵)に「湯の岐と云温泉あり、一名網張の湯と云、往古ハ狩人山立の入浴する所ニして、魔を辟る為に網を張て入浴せし由、依而あミはりの湯と云(中略)然ニ入浴あれハ雨降寒気おこりて五穀ニさわる故、此比入湯禁断トなる」と記している。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

日本大百科全書(ニッポニカ) 「網張温泉」の意味・わかりやすい解説

網張温泉
あみはりおんせん

岩手県中西部、岩手郡雫石町(しずくいしちょう)にある温泉。犬倉山南麓(なんろく)の標高760メートルに位置し、八幡平(はちまんたい)、岩手山の登山口にあたる。1963年(昭和38)岩手山麓国民休暇村に指定(現、休暇村岩手網張温泉)。網張温泉スキー場がある。泉質硫黄泉泉温70℃。県道219号網張温泉線が通じ、JR盛岡駅よりバスの便もある。

[川本忠平]

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「網張温泉」の意味・わかりやすい解説

網張温泉
あみはりおんせん

岩手県中西部,岩手山南西麓標高 750mに位置する温泉。雫石町に属する。泉質は鉄泉。泉温 64℃。神経痛リウマチ効能がある。眺望は八幡平温泉郷随一で十和田八幡平国立公園に属し,一帯は岩手山麓国民休暇村に指定され,国設スキー場がある。岩手山の登山口でもあり,近くに柱状節理で有名な玄武洞がある。小岩井有料道路が通じている。

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