絡繰的(読み)からくりまと

精選版 日本国語大辞典 「絡繰的」の意味・読み・例文・類語

からくり‐まと【絡繰的】

〘名〙
弓矢の遊びで、矢を的に当てると、的がひっくり返って、いろいろの人形が現われるようにした装置祭礼の時などに、香具師(やし)などが設けた。からくり吹矢。吹矢の的。
日次紀事(1685)正月「又大弓半弓・吹矢・楊弓・或操的(カラクリマト)・酩酊的(めったまと)等、設射場遊人之」
② 転じて、めまぐるしく変わるもの、がらりと変化する物事のたとえ。
歌謡・松の落葉(1710)二・一二・四条河原涼八景「夢かうつつか身のうへの、ほまれはつかにからくり的(マト)おやまが鬼にうらがへり、鬼が仏に南無阿彌陀仏

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