粟原カタソバ遺跡(読み)おうばらかたそばいせき

日本歴史地名大系 「粟原カタソバ遺跡」の解説

粟原カタソバ遺跡
おうばらかたそばいせき

[現在地名]桜井市大字粟原・大字下り尾

粟原のカタソバ、下り尾さが おで検出された遺跡。古墳時代後期の横穴式石室墳一一基と、六〜七世紀頃の大型建物跡二棟、竪穴住居四棟、古墳時代中頃の祭祀用土器溜りなどがある。平成三年(一九九一)農地造成事業の事前調査で発掘されたもので、古くからの水田開発で墳丘が削平され、横穴式石室のみが棚田の下に埋没していた。古墳は群集状態で尾根の南斜面に分布し、東西の二群に分かれるが、そのうち西群の一一号墳は墳丘も大きく、組合せ石棺を内蔵しており、盟主墳であろう。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

自動車税・軽自動車税

自動車税は自動車(軽自動車税の対象となる軽自動車等および固定資産税の対象となる大型特殊自動車を除く)の所有者に対し都道府県が課する税であり、軽自動車税は軽自動車等(原動機付自転車、軽自動車、小型特殊自...

自動車税・軽自動車税の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android