普及版 字通 「簸(漢字)」の読み・字形・画数・意味
簸
19画
[字訓] ひる・あおる
[説文解字]
[字形] 形声
声符は皮(ひ)。〔説文〕五上に「米を揚げて糠(ぬか)を去るなり」とあり、箕(み)に入れた米をふりあげるようにして、そのもみがらなどを去るをいう。〔詩、小雅、大東〕に「維(こ)れ南に箕(き)(星)るも 以て簸揚すべからず」とは、箕星は箕の名をもつが、簸揚の役に立たぬことをなげく意。箕を動詞化した字とみてよい。
[訓義]
1. ひる、あおる、あおりあげる。
2. ふるいすてる。
[古辞書の訓]
〔新字鏡〕簸 美(み) 〔名義抄〕簸 ヒル
[語系]
簸・播・波puaiは同声。波のようにゆり動かし、ひらひらと風に揚げるというような状態をいう。
[熟語]
簸運▶・簸箕▶・簸蹂▶・簸汰▶・簸土▶・簸掉▶・簸盪▶・簸▶・簸動▶・簸頓▶・簸頓▶・簸粃▶・簸揚▶・簸▶・簸羅▶・簸弄▶
[下接語]
箕簸・掀簸・舂簸・吹簸・扇簸・簸・波簸・飄簸・風簸・翻簸・揚簸・浪簸
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報