箕作城跡(読み)みつくりじようあと

日本歴史地名大系 「箕作城跡」の解説

箕作城跡
みつくりじようあと

[現在地名]五個荘町山本

山本やまもと南方、神崎郡と蒲生がもう郡の郡境に位置する箕作山山上にあった六角氏の城館跡。地形的に中山道きぬがさ(観音寺山)と箕作山の間を通過するため、この城館は観音寺かんのんじ(現蒲生郡安土町)と並ぶ要城として考えられたらしい。築城の時期は不明。戦国期に六角氏家臣三井氏の拠城であったといわれる。永禄一一年(一五六八)九月、将軍足利義昭を奉じて上洛しようとする織田信長の軍勢を阻止しようとした六角承禎・義弼父子は信長と対立する三好三人衆らと結んで本拠の観音寺城に籠城、当城・和田山わだやま城、長光寺ちようこうじ(現近江八幡市)など通路にあたる支城に諸士を配置した。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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