笠野鳥越城跡(読み)かさのとりごえじようあと

日本歴史地名大系 「笠野鳥越城跡」の解説

笠野鳥越城跡
かさのとりごえじようあと

[現在地名]津幡町七黒・倉見

笠野盆地の西側丘陵(比高約七〇メートル)に所在する山城。鳥越城ともよばれる。天正八年(一五八〇)加賀の一向一揆を平定した柴田勝家軍が攻略した城のなかに「鳥越」が含まれるが(北陸七国志)、当城と鳥越弘願ぐがん寺のいずれをさすのか、または双方か明確ではない。同一一年、前田利家は鳥越城を築き目賀田又右衛門・丹羽源十郎に守備させたが(末森軍記)、翌一二年九月佐々成政の加賀侵攻により落城、成政は久世但馬守を城将としたという(末森記)。利家は目賀田氏らが退城したことを憤り、同一三年八月鳥越表まで進んだ佐々軍と交戦し勝利を得た(同年八月一三日「前田利家印判状」温故足徴)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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