笠原淳(読み)カサハラジュン

デジタル大辞泉 「笠原淳」の意味・読み・例文・類語

かさはら‐じゅん【笠原淳】

[1936~2015]小説家神奈川の生まれ。本名、長野義弘。放送作家ののち小説に専念。「杢二もくじの世界」で芥川賞受賞。日常生活にひそむ暗黒部を描く作風で注目される。他に「ウォークライ」「眩暈めまい」「勾玉まがたま」など。

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デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「笠原淳」の解説

笠原淳 かさはら-じゅん

1936-2015 昭和後期-平成時代の小説家。
昭和11年1月21日生まれ。はじめラジオドラマの創作脚色を手がける。のち小説に専念し,昭和51年「ウォークライ」で新潮新人賞,59年「杢二(もくじ)の世界」で芥川賞。「十五歳―夏」など自伝的作品もある。日常のなかにひそむ暗黒部にメスをいれる着想特色。法大教授もつとめた。平成27年3月25日死去。79歳。神奈川県出身。法大中退。本名は長野義弘。作品はほかに「眩暈(めまい)」「勾玉(まがたま)」など。

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