竹内遺跡(読み)たけのうちいせき

日本歴史地名大系 「竹内遺跡」の解説

竹内遺跡
たけのうちいせき

[現在地名]當麻町大字竹内・当麻長尾

熊谷くまだに川の扇状地上、標高九五メートル前後の所に位置。大字当麻小字サクラバナを中心として大字竹内・長尾ながおに広がっている。早く調査が行われ、縄文後期から歴史時代に至る広範囲の複合遺跡として著名。縄文式土器は弥生式土器と混在し、その土器表面の磨耗は著しく、このことから出土地のなかには熊谷川の氾濫によって押流されて堆積したと考えられる地点もあるが、相当広範な地域にわたる大遺跡であることは確かである。

出土の土器は磨消縄文など後期に分類されるものから、平行の刻線や弧状の線文を主体にして口縁部や沈線の間に刻目を入れたもの、条痕文・刷毛目などのある晩期のものまで多種多様で、臼形耳飾も出土。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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