窮達(読み)きゅうたつ

精選版 日本国語大辞典 「窮達」の意味・読み・例文・類語

きゅう‐たつ【窮達】

〘名〙 (「きゅうだつ」とも)
困窮栄達貧賤富貴。零落と出世。窮通。
※東帰集(1364頃)夜座「人生天定在身前。窮達昇沈豈偶然」
※さをのしづく〈樋口一葉〉明治二八年(1895)一〇月「行水にも淵瀬あり、人の世に窮達なからめやは」 〔荘子‐徳充符〕
願望などを成就すること。やりとげること(日葡辞書(1603‐04))。

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デジタル大辞泉 「窮達」の意味・読み・例文・類語

きゅう‐たつ【窮達】

困窮と栄達。貧賤ひんせんと富貴。窮通。
「是非も曲直栄辱も―も」〈二葉亭浮雲

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普及版 字通 「窮達」の読み・字形・画数・意味

【窮達】きゆうたつ

困窮と栄達。窮通。〔淮南子、斉俗訓〕趨舍同じきも、誹譽は俗に在り。行鈞(ひと)しきも、窮は時に在り。

字通「窮」の項目を見る

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