移し(読み)ウツシ

デジタル大辞泉 「移し」の意味・読み・例文・類語

うつし【移し】

移しばな」に同じ。
「秋の露は―にありけり水鳥青葉の山の色づく見れば」〈・一五四三〉
香を衣類などに染み込ませること。また、その香。
「菊の露もこちたく、おほひたる綿などもいたくぬれ、―の香ももてはやされて」〈・一〇〉
移しの馬」の略。
「―に乗せ給ひて走らせ給へれば」〈宇津保・楼上下〉
移しぐら」の略。
「足き御馬に―置きて」〈夕霧

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