あお‐ば あを‥【青葉】
[1] 〘名〙
① 青い木の葉。青々とした葉。
※
常陸風土記(717‐724頃)
久慈「青葉は自ら景を蔭
(かく)す蓋を飄し」
② その年になって芽を出した若々しい葉。
若葉。また、青々と茂った若葉。
新緑。《季・夏》
※枕(10C終)四〇「こき
もみぢのつやめきて、思ひもかけぬ青葉の中よりさし出でたる、めづらし」
※俳諧・曠野(1689)一「目には青葉山ほととぎす初がつほ〈素堂〉」
③ 未熟、未完成なことのたとえ。
※歌舞伎・筑紫巷談浪白縫(黒田騒動)(1875)二幕「まだ其頃は十三才、女子といへど青葉(アヲバ)ゆゑ」
④
カエデの一品種。春から秋まで、葉が
緑色を保つもの。
[2]
[一]
横笛の名。
朱雀門の鬼笛、
平敦盛の所持のものなどがとくに名高い。青葉の笛。
※幸若・
烏帽子折(室町末‐近世初)「それ笛の名はかむちくこちくやうちく、あを葉ふたば」
[二] 宮城県
仙台市の行政区の一つ。平成元年(
一九八九)成立。市西部から市街中央部を占める。
青葉城址、宮城県庁、仙台市役所がある。
[三] 神奈川県横浜市の行政区の一つ。平成六年(一九九四)緑区および港北区より分区して成立。
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報
デジタル大辞泉
「青葉」の意味・読み・例文・類語
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青葉
あおば
地歌の曲名。芳沢春水作詞,杵屋長五郎,蔦山四郎兵衛作曲の芝居歌系の三下り端歌。『落葉集』 (1704) に『関東小六青葉』として収載。『雪』『袖時雨 (そでしぐれ) 』とともに「三歌物 (みつうたもの) 」といわれる。
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
青葉 (アオフジ)
植物。ツズラフジ科の落葉つる性植物。ツズラフジの別称
青葉 (アオバ)
植物。アオサ科アオノリ属の海藻の総称。アオノリの別称
出典 日外アソシエーツ「動植物名よみかた辞典 普及版」動植物名よみかた辞典 普及版について 情報