称光寺(読み)しようこうじ

日本歴史地名大系 「称光寺」の解説

称光寺
しようこうじ

[現在地名]小木町宿根木

称光寺川を挟んで鎮守白山神社と隣接する。時宗、海得山と号し、本尊阿弥陀如来。四日町よつかまち(現真野町)大願だいがん寺が所蔵する宝暦九年(一七五九)写本「巡国の記」(遊行上人八代渡船に随従した弟子僧の書という)によると、渡船は正平九年(一三五四)法灯を相続して遊行の旅に出、翌年三月直江津なおえつ(現上越市)より佐渡へ渡った。「三崎と申浦より故実の船長等数艘にとり乗て御迎に参り津々、乗移りて船を仕る。十三日の夜半にそ、かの浦にハつき給ひける。三崎には越州応声寺の時所をつかはしおきて、草堂一宇有けり」とあり、当時応声おうせい(現上越市高田寺町の称念寺)の僧が建てた道場があった。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報