秋田町(読み)あきたまち

日本歴史地名大系 「秋田町」の解説

秋田町
あきたまち

[現在地名]酒田市船場町ふなばちよう一丁目・本町ほんちよう三丁目・日吉町ひよしちよう二丁目・中町なかまち三丁目

酒田湊に南面し、北は伝馬てんま町、東は本町に接し、南北に連なる両側町。酒田町組に属する。出羽合戦後の慶長六年(一六〇一)かめさき城主志村伊豆守が焼跡を整理、町割をして成立。町名は、はま街道が宮野浦みやのうら村から最上川を渡って当町に上陸し、北方の出羽秋田に向かうことに由来する(「酒田町割由来記」伊東文書)。明暦二年(一六五六)の酒田町絵図(大泉叢誌)に町名がみえ、長さ六六間三尺・幅五間、屋敷三二軒。天和三年(一六八三)の酒田町割家数人数書上(鶏肋編)によれば町域は一町一五間、家数四七・人数三二八。天保一二年(一八四一)の家数四四(「合浦珠」酒井家文書)

水陸交通の要所にあたるため道幅も本町についで広く、問屋船頭宿屋等を生業とする者が多かった。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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