福寿寺(読み)ふくじゆじ

日本歴史地名大系 「福寿寺」の解説

福寿寺
ふくじゆじ

[現在地名]福島町里免

里免さとめんの中ほどにある。東海山と号し、曹洞宗本尊延命地蔵。文安元年(一四四四)月舟妙光の創建と伝えている(「福寿寺縁起」寺蔵文書)。月舟は本寺とされる御厨慈光みくりやじこう(現松浦市)開山無雑融純の法嗣であり、一二世を勤めていたが、請われて開山になったという。本堂入口の右手に弘治三年(一五五七)一一月銘の三十三観音石幢がある。開基という福島の寺山兵庫は、天正一七年(一五八九)七月一〇日の福島の変で戦死しているので(志佐物語)、寺山氏は再興者であったと考えられる。

福寿寺
ふくじゆうじ

[現在地名]神岡町下之本

和佐府わさふのうち、下之本しものもととの境にあったが、昭和四三年(一九六八)の火災焼失を機に下之本へ移った。如意山と号し、曹洞宗。本尊釈迦如来。「飛州志」に「和佐符村ニアリ洞下高山高隆山素玄寺末往古開山始祖未詳中興格翁門越和尚」とある。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報